『アリカ氏的世界の極致』「コッペリアの柩」は、アリプロの作品のなかでも反近代的な雰囲気が強いと思われる一曲です。 このCDに入っているのはノワール版なので、アルバム版とは曲の造りが少し違います。 どちらかというとこっちのほうが造りがシンプルで、アリカ氏の声も明瞭な気がします。 折り重なる喪失のなかで、凛とした意思が目覚め、崇高なものに愛を捧ぐ…。 そんな能動的な思想が、この曲にはあると思います。 メロディラインがとても綺麗なので、アリプロ入門者にも最適です。