『朗らかな足取りの毒々しさ』アリプロの楽曲のなかでも、ポップ色が特に強いのが「ピアニィ・ピンク」である。 一見「白アリ」のようにも思われるが、よく注意して聴いてみて欲しい。 この曲の歌詞は、旋律ほどには明るい印象を持たないのだ。 むしろ溢れるような諦念を、明後日を向いた旋律でかき消そうとしているような雰囲気すらある。 ちょっとこの曲の依存性は筆舌に尽くし難い。 「ピンク」という色のもつ、華と毒、両方が生きている曲と言える。