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源氏物語幻想交響絵巻

『源氏物語をテーマにした音楽の最高峰』
本作は、瀬戸内寂聴による「現代語訳・源氏物語」に触発されて、富田勲が書き下ろしたオリジナル曲である(従って「千年の恋」のサントラではない)。
CDの制作に先立って、東京、ロサンゼルス、ロンドンの3箇所でコンサートが行われ、この録音にはロンドン・フィルが起用された。

さて本曲は、オーケストラ+和楽器の編成による交響楽と、ソロ琵琶による語りとを交互に配置した、独特な楽曲構成が特徴である。

まず前者だが、特に雅楽器をフィーチャーしているのが特徴で、PAを駆使してソロ楽器を前面に出しており、コンチェルトのような迫力がある。
スコアは、まさにトミタ音楽の集大成と言うべきもので、持ち前の雄大なメロディが伝統楽器と抜群の相性を見せ、とても判りやすく聴取者の前に平安絵巻の世界を現出してくれる。
あくまで基本は、フランス音楽等を基調としたいつものトミタ節だが、可能な限り伝統音楽の世界に敬意を払って作られており、和洋折衷の安っぽさは微塵も感じられない。
特に「桜の季節」の篳篥がリードする荘重な旋律、「若紫」の軽妙な木管は聴き所だ。

そして後者では、琵琶音曲と宝塚という2つのルーツを持つ上原まりが、「源氏」の作中にある歌を、琵琶の弾き語りで語る。
有名な、六条御息所がらみのくだりでは、琵琶の表現力を活かした怪談的なニュアンスや、浮遊する生き霊を表現したボイスなど、独創的な試みがなされている。

とにかく全編に渡って、音楽初心者にも判るように「源氏」の世界を描写することに注力しており、サントラ音楽以上に映像的であるから、聴けば誰の脳裏にもたちまち平安絵巻の世界が現出するだろう。作曲者の腕前に、嘆息するばかりだ。

また、トミタ作品らしく、音響にも最大限の注意が払われており、豊かなエコーとクリアな音質は、聴いていて夢見心地にさせてくれる。

非の打ち所がない、完璧なディスクと言うしかない。

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