『日本人のマーラー5番の極致』
すばらしい。
小澤特有の、踊りだしたくなるようなリズム感、たっぷりと、しかしくどくならないアダージョ。
金管の音色はまさにアメリカ的で、冒頭のトランペット音色は、吸い込まれるようだ。
演奏としては、バーンスタインのデフォルメと、クドさを除いた感じだが、もちろん小澤の個性も光っている。
インバル、バーンスタイン、ショルティ、シノーポリなどを聴き、「ここをこうして欲しいな」と思ったことを、すべて小澤さんがやってくれている。
まさに私が探していた演奏だ。
日本人のマーラー5番の極致にブラヴォー。