和製マーク・ボランという形容詞がピッタリの森友嵐士のヴォーカルは、派手なようでどこかせつない。本作は、バラードベストということもあって、「愛するものを守る力強さ」と「打ちのめされた人間の弱さ」という、男にとっては共感せずにはいられない「シャイでまっすぐな男心」の両面を、しっとりと歌いあげたナンバーで構成されている。 大ヒットしたナンバーのアコースティックバージョンであるとは、歌詞のもつ深い意味とメロディーの美しさをあらためて味わえる。(多田ライコウ)