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こっちも面白い♪

ワーグナー:ニーベルングの指環 ハイライツ

『狂おしいばかりによい、しかし…!』
このCDにはヴァーグナーの「ニーベルングの指環」から9曲(トラックは細かく19に分けられています)が約77分にわたって収録されています。6曲抜粋や7曲抜粋はよく目にしますが、1枚のCDに9曲も入っているのは、私の知る限りではこれとべーム盤(ライヴ)ぐらいです。歌詞対訳もついています。内容としては、カラヤン/ベルリン・フィルといういわゆる黄金コンビが得意のオペラ、しかもドイツものを演奏したということで、どこにどう文句をつけたらいいんだ、と言いたくなるような出来映えに仕上がっています。録音状態も比類なく、別のCDではしばしば歌手に圧倒されがちなオーケストラの音が、当盤ではオーケストラ・ハイライツにも引けを取らないぐらい鮮明に聞こえます。

ところが、です。各曲の区切り方がどうも中途半端に感じられます。「ヴァルハラ城への神々の入城」は、トール(作品中ドンナー)が橋を架け終わって、金床が鳴った直後からしか聴けません。「ヴァルキューレの騎行」は、始めの2分半(クレンペラーのオーケストラ・ハイライツと同じ部分)だけが収録されており、せめてブリュンヒルデを除く8人のワルキュリア(作品中ヴァルキューレ)が全員出揃うあたりまで聴きたい私にとっては少々物足りなく感じられました。「ジークフリートのラインの旅」に至っては、シグルズ(作品中ジークフリート)とブリュンヒルデが歌い終わって一気に盛り上がる勇壮なおよそ30秒間(クレンペラー盤の開始部分)がカットされています。

そんなことはどうでもいいから名場面が聴けさえすればいいんだという方は、このCDは星5と考えてくださって差し支えありません。ただ、以上の話を理解し、共感してくださる方は、ご一考を要します。まあそれでも星4つ分の感動は得られるでしょうけどね。

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