シンプリー・レッドのドラマーとしても活躍する屋敷豪太をプロデューサーに迎えた、藤井フミヤの最新11thアルバム（ベストを含む）。
恋の喜びを軽やかに描いた、グルーヴィなデジタル系ビートとフミヤのテクニカルなブルースハープが響き合うインスト、自由を探し求める青春の輝きをつづったワイルドなギターロックなど、上質なメロディのポップチューンから躍動感あふれるホットなナンバーまで、ハイクオリティな全12曲を収録。ワゴン車に簡単な機材を乗せ、屋敷豪太とともに温泉で楽しく音作りを行なったというエピソードもあり、ベテランならではのおおらかで力強い歌声が心に温かく広がってくるようだ。（依本美幸）