「この出会いがなければ今の僕はありません」という言葉どおり、「CAROL」は藤井フミヤにとって衝撃だったのだろう。そのリスペクトぶりがビシビシ伝わってくるトリビュート・アルバムである。アナログっぽい音作りもオリジナルを愛するがゆえのことなのだろうし、コレが俺のルーツなのだ!といわんばかりのカヴァー。そのシンプルなサウンドに藤井フミヤのヴォーカルがのっかると、どこか初期のチェッカーズを思い出さずにはいられない。(多田ライコウ)