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浜崎あゆみ  CD販売
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A Song for ××

『「浜崎あゆみ」。』
10年前、初めてこの女子を見た時の母の反応は、
「えー、何じゃこりゃい!(苦笑)」
僕の反応は、「時代も思った通りの方へ進んだな」でした。
その割に、音楽的には順当に流行を引き継いでいる感じで
僕が特にインパクトを感じることはありませんでした。

しかし、その翌年の元旦、この1枚を境に
彼女は10代少女の代弁者として祀りあげられていくのです。
後から考えてみると、この1stアルバム前のシングルの段階から
その詞に片鱗は鏤められていたのですが、
それが一つのアルバムという形になった時に初めて
「一人の少女の悲痛な叫び」が完成された形で表現されたのです。
それゆえにこのアルバムは
この先も揺るぎなく名盤と呼ばれ続けるのでしょう。

今まで、90年代の10代と言う激動の少年少女が
表現したくて表現できなかった、
大人達の盲点となっていた数々のどうしようもない心情達が、
彼女の喉の奥・心の奥から滾々と、包み隠さず赤裸々に
生々しい形で吐き出されていったのです。
なんという芸術。なんという爆発。
彼女と言うフィルターを通して
自らの気持ちを初めて外部へ出せた人は少なくないでしょう。
少なくとも、僕はこの作品で
彼女の切り取られた衝動の1ページに出会うことができました。

この一人の少女の悲しみは「浜崎あゆみ」という現象を起こし、
その現象の中に悲しみは消えていった。
一時代を築いた理由、そしてその核は
紛れもなくこのアルバムの中にこそあるのです。

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